#0061 ノーベル賞と税金
2008/11/13
先日、2008年のノーベル賞が発表され、日本人の研究者4名が受賞した事は記憶に新しいところです。今回、米シカゴ大の南部陽一名誉教授、高エネルギー加速器研究機構の小林誠名誉教授、京都産業大理学部の益川敏英教授が物理学賞、元米ウッズホール海洋生物学研究所の下村脩上席研究員が化学賞を受賞しました。
そこで、賞を受賞した時のお金、税金についてお話いたします。
ノーベル賞は以下の6部門から成り、各賞ごとの賞金額は、2001年から現在までは、1,000万スウェーデン・クローナ(約1億4,000万円)となっています。
物理学賞
化学賞
生理学・医学賞
文学賞
平和賞
経済学賞 (アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞)
さて、ここで税金についてですが、日本国内においては所得税法第9条第13項ホ「ノーベル基金からノーベル賞として交付される金品については、所得税を課さない」との規定から非課税とされています。
ただし、経済学賞については、スウェーデン中央銀行の創立300年を記念して1968年に設けられたもので、ノーベルの遺言で1901年に設立された5部門とは成り立ちが異なっており、日本の所得税法で非課税とされるのはノーベル基金から支払われる賞金だけで、スウェーデン中央銀行から支払われる経済学賞については課税されます。
いずれにしましても、4名の皆様受賞おめでとうございます。
税理士法人 さくら総合会計(監査部)