#0045 急増中!会社を買いたい社長様
2008/05/23
前回は、「M&Aといえば何をイメージされますか?」という内容をお話しました。今回は、会社を買う側の事情をお話したいと思います。1.会社を買いたい社長様が急増している。
当社でご相談をお受けする案件は会社を「売りたい」というお客様より「会社」を「買いたい」というお客様からのご相談が多い状況です。これは、会社を「買いたい」というお話は会社を「売りたい」という話に比較して口にしやすいということも有るのかもしれませんが、中小企業の経営戦略の一つとして認知されてきているという実感があります。
2.なぜ、会社を買うのか?
当社で、お手伝いした案件で次のような事例がありますのでご紹介いたします。
・譲受会社:A社(住宅設備会社、主に灯油関係)
・譲渡会社:B社(電気工事業)
住宅設備業を営むA社は主に住宅の暖房設備で灯油関係の工事をしていました。北海道における一戸建て住宅の熱源は、これまで灯油による暖房が圧倒的に支持されてきました。これは、他の熱源と比較してイニシャルコスト及びランニングコストが安いということに大きな魅力があったようです。しかし、皆様ご存じのように、最近はオール電化を採用する住宅が急激に増加しています。これは、安全性の他に、主に以下のような事情が有ったようです。
・電気設備メーカーの経営努力によるイニシャルコストの低下
・昨今の原油高の影響により灯油価格が急騰し、ランンニングコストに対する灯油熱源の比較優位が無くなっていること
こういった状況の中、A社は自社の事業に先行きの不安を感じたため、電気工事業を行う会社を新規で設立しようと考えました。しかし、新規で行うとなると、許認可を取得するのに時間や手間がかかり、北電登録もなにやら面倒くさそうで、従業員を雇用しても最初は仕事がなく、事業が軌道に乗るまで固定費は持ち出しになるのは目に見えるようでしたので、新規で会社を設立することは断念しました。
このような問題を解決するため、A社は電気工事業者B社を買収しました。これによりA社は、許認可、登録はもちろん顧客も一夜にして手にいれた訳です。
このように、会社を買収する側では、次の2点にメリットがあります。
・時間を買う
・将来リスクを低くすることができる。
弊社では、今まで申し上げてきたようなメリットを受けるために会社を「買いたい」というお客様のご相談もお受けしております。
ご興味のある方は監査担当者にお問い合わせ下さい。
道央マネジメントグループ
株式会社 道央M&Aセンター