コラムレター

中小企業庁によるＩＴ導入補助金2022の締め切りが近づいています。

ＩＴ導入補助金は、中小企業・小規模事業者等が複数年にわたり相次いで直面する制度変更(働き方改革、被用者保険の適用拡大、インボイスの導入等)等に対応するため、中小企業・小規模事業者等が生産性向上に資するＩＴツール(ソフトウェア、サービス等)を導入するための事業費等の経費の一部を補助等することにより、中小企業・小規模事業者等の生産性向上を図ることを目的としています(正式名称：サービス等生産性向上IT導入支援事業)。

令和３年度補正予算にて、この補助金制度にデジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型・複数社連携ＩＴ導入類型)も追加されました。

本コラムでは、上記のうちデジタル化基盤導入類型にポイントを絞って紹介致します。

■申請、手続きの流れ
１.「ＩＴ導入支援事業者の選定」「ＩＴツールの選択」（事前準備）

２.「gBizIDプライム」アカウントの取得、「SECURITY ACTION」の実施（申請要件）
※gBizIDプライムアカウントID発行までの期間は、おおむね２週間となっております。

３.交付申請（ＩＴ導入支援事業者との共同作成・提出）
①ＩＴ導入支援事業者から『申請マイページ』の招待を受け、代表者氏名等の申請者基本情報を入力する。
②交付申請に必要となる情報入力・書類添付を行う。
③ＩＴ導入支援事業者にて、導入するＩＴツール情報、事業計画値を入力する。
④『申請マイページ』上で入力内容の最終確認後、申請に対する宣誓を行い事務局（※）へ提出する。
　（※正式名称：サービス等生産性向上IT導入支援事業事務局）

４．事務局からの交付決定

５.ＩＴツールの発注・契約・支払（補助事業の実施）
※注意…交付決定の連絡が届く前に発注・契約・支払等を行った場合は、補助金の交付を受け取ることができません。ご注意下さい。

６.事業実績報告
①中小企業・小規模事業者等の皆様が『申請マイページ』から事業実績報告に必要な情報及び証憑の添付を行い、事業実績報告を作成する。
②事業実績報告が作成された後、ＩＴ導入支援事業者が内容の確認及び必要情報の入力を行う。
③最終確認後、中小企業・小規模事業等の皆様が事務局に事業実績報告を提出する。

７.補助金交付手続き

８.事業実施効果報告

■必要な添付書類（法人の場合）
①履歴事項全部証明書
②法人税の納税証明書（その１またはその２）

■各枠の最終締切日
・デジタル化基盤導入枠…２０２３年１月１９日（木）　１７：００（予定）

（参考：その他の枠の締切日）
・通常枠…２０２２年１２月２２日（木）　１７：００（予定）
・セキュリティ対策推進枠…２０２３年２月１６日（木）　１７：００（予定）
・複数社連携ＩＴ導入枠…最終締切未定
　　　　　　　　　　　　直近締切日⇒２０２２年１１月３０日（水）　１７：００


２０２４年１月には電子帳簿保存法が導入され、同法に対応するためのＰＣ等が必要になるケースがあると思います。新たにＰＣやスキャナー等を購入、買替を検討している方は、こちらの補助金を活用してみてはいかがでしょうか。

詳細については下記のホームページをご参照下さい。


【ＩＴ導入補助金２０２２】
https://www.it-hojo.jp


税理士法人さくら総合会計　監査部　道上　朝陽