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コラムレター

#0132 最近のM&Aに思うこと
2012/09/27
 本コラムを書いている平成24年9月は、既にいくつかのM&Aが報道されています。話題になったものでは、コロワイド(居酒屋「甘太郎」や「北海道」を展開)によるレックスホールディングス(焼肉店「牛角」を展開)の買収や、伊藤忠商事によるドール・アジア青果物事業の譲受など、少し検索するだけで多数の記事がヒットします。
 北海道に関連する話題では、小僧寿司による札幌海鮮丸の子会社化や、土屋ホールディングスによる子会社2社の合併が発表されており、その他、報道されていない北海道内のM&Aも、当社が取引のある地方銀行や信用金庫、M&A仲介会社の情報を勘案すると極めて活発な状況となっています。
 当社がM&A専門会社として創業したのは平成15年ですが、その頃とは隔世の感があります。当時、M&Aは大会社で行われるものであり、中小企業で行われるものではないという考えが一般的でしたし、M&Aがどういうものなのかということはあまり知られていませんでした。しかし、平成18年のライブドアショック村上ファンド事件により、一気にM&Aについて広く関心が持たれるようになりました。今思えば、この事件によりM&Aが広く一般に興味を持たれるようになりましたが、当時は敵対的買収防衛手法である「ホワイトナイト」「ゴールデンパラシュート」など、中小企業のM&Aにおいてはほとんど関係のない話題が、面白おかしく報道されていたように思います。
 しかし、今やお客様もM&Aに関する知識や事例をよく勉強されており、M&Aの表面的な話題ではなく、自社の将来戦略のなかでM&Aをどのように活用するかという極めて実質的な点に視線が向いています。つまり、経営者にとってM&Aは既に特別な戦略ではなく、当然検討すべき戦略上の選択肢の一つとなっています。それも、冒頭にあげたような大きな会社によるものだけではなく、中小企業が成長速度を早めたり、弱点を補うような積極的なM&Aが行われています。そういったM&Aに興味をお持ちの方は、是非当社にお声掛け頂ければ幸いです。


株式会社 さくら総合M&Aセンター 小野 徹