#0120 ビジネスマナー お茶の出し方
2011/11/08
お茶をお出しすることは、「おもてなし」するという意味がこめられています。わざわざ足を運んで来てくださったお客様に、のどの渇きを癒してくつろいで頂くというおもてなしの心がこめられています。
また、会議や打ち合わせの時のお茶には、水分補給の他に、気分転換や、カフェインによって脳を活性化する意味もあります。
○おいしいお茶の入れ方
煎茶は70~80度、玉露は50~60度とお茶の種類によって違いますが(良いお茶の葉であればあるほど、少し低めの温度で、たっぷりの茶葉を使いゆっくり抽出するのがおいしいお茶を入れるコツです)、会社では主に煎茶を使いますので、80度くらいと覚えておくと良いです。ポットのお湯を茶碗に移し、それを急須に入れるとちょうど80度くらいになります。
人数分の茶碗に少しずつ注いでいき、濃さが同じになるように入れます。お茶の量は茶托の7分くらいを目安にしましょう。
○運ぶときの注意点
茶托と茶碗はお盆の上に別々にのせて運びます。茶托にお茶がこぼれないようにするためです。
またお盆はお客様のお茶に息がかからないように、胸の高さで持ちます。
○出す順番
サイドテーブルにお盆を置き、茶托に茶碗をセットします。
お客様の役職の高い人から順に出します。お客様に出し終えたら、自社の役職の高い人から出します。基本的には上座から順番に出していけば間違いはありません。
できるだけお客様の右側から「どうぞ」と両手で静かに差し出します。話し中の場合は声をかけず目礼のみにしましょう。茶碗に絵柄がある場合は、絵柄をお客様に向けて出します。
ちなみに、ビジネスシーンで和室は少ないと思いますが、もし和室の場合には、お盆を一旦畳の上に置きます。テーブルの上には乗せません。
○こんなときは・・・・・
・サイドテーブルがない!
テーブルの下座側(入り口側)の端にお盆をおいて行います。あらかじめ茶碗と茶托をセットし片手で出すこともありますが、こぼしてしまう可能性があるため避けた方がよろしいでしょう。
・スペースがない!
2人以上並んでいてスペースがない場合等、無理矢理せまいスペースに入ってお茶を出そうとすると逆に迷惑になります。右から、左からということを気にせず空いているところに出しましょう。
また、社内の人がその場にいるときなどは回してくれる場合が多いです。引き受けてもらった場合は厚意に甘えましょう。その方がスムーズです。
・お茶をこぼしてしまった!
丁寧にわびて新しいお茶を用意しましょう。また、お客様の衣服にかかってしまったときは、すぐにふきんでふき取り、後でクリーニング代を包んで渡すのが一般的です。
お茶のほかにも、コーヒー、紅茶、麦茶など、相手の好みが分かるのならそれに合わせるのもいいですね。さらに夏はアイスコーヒーなど、季節に合わせた飲み物を出すのも喜ばれます。
税理士法人 さくら総合会計 総務部 深沢